エラーは無いのになぜかGoogleにインデックスされない!「検出 – インデックス未登録」の対処法

2021年の6月ごろから、新規で作成したウェブページがGoogleにインデックスされにくい状況が散見されていました。これらインデックスされないページのサーチコンソールのステータスは、いずれも「検出 – インデックス未登録」でした。

私もいくつかのサイトで渾身のページをいくつか作成したものの、いつまでたってもGoogleにインデックスされずサーチコンソールは上記ステータスのまま。なかなか困った状況でした。

2021年末あたりから、多くのサイトでこの問題は改善傾向に向かっていますが、せっかくなので色々と試してみた施策と結果を備忘録も兼ねて書いておこうと思います。

コンテンツはバッチリなのに、何故かページがGoogleにインデックスされないとお悩みの皆さまのご参考になればと思います。

まずはGoogleサーチコンソールを確認

私の場合、きちんとGoogleにインデックスされているか確認するときは、Googleサーチコンソールの「インデックス」のメニュー内にある、「カバレッジ」を見ます。

カバレッジという単語は、一般的には適用範囲や網羅率といった意味になりますが、サーチコンソールにおけるカバレッジはインデックスカバレッジの略です。ステータスは、「エラー」「有効(警告あり)」「有効」「除外」の4つに分かれています。

サーチコンソール画面
【上図説明】サーチコンソールのカバレッジ画面。除外タブのみに絞るとこのような表示になる。

このうち、Googleがインデックスしたページは「有効(警告あり)」または「有効」に分類されます。また、Googleにインデックスにされていないページは「エラー」または「除外」に分類されます。

「エラー」はサーバーエラーやリダイレクトエラーなどによるものなので、技術的に解決するしかないのですが、注意したいのは「除外」です。ここに分類されたページは、Googleが何らかの理由によって「インデックスしない方が良い」と判断したものになります。

ステータスが除外となっている理由は、「型」のところに表示されます。

カバレッジの詳細
【上図説明】さらに下にスクロールすると、ステータスの詳細を見ることができる。

除外ステータスの型については、GoogleのSearch Consoleヘルプに説明と解消方法が分かりやすく記載されていますので、そちらをご覧ください。

混同しがちな「インデックス未登録」の種類

いくつかある除外ステータスのうち、「検出 – インデックス未登録」と「クロール済み – インデックス未登録」は混同しやすいので、ここで違いをおさらいしておきます。

「クロール済み – インデックス未登録」と表示される場合

Googleのサポートページの記載は以下の通り。要は、「ページ内容を見てみたけど、今のところインデックスはしないよ」とGoogleが判断したということです。

ページは Google によりクロールされましたが、インデックスには登録されていません。今後、インデックスに登録される可能性がありますが、登録されない可能性もあります。この URL のクロールのリクエストを再送信する必要はありません。

「クロール済み – インデックス未登録」になるページは、コンテンツがスカスカのページだったり、弱小カテゴリページだったりします。サイト運営者自身も、「こんなページがあったんだ・・・」というくらい存在感のないページであることが多いです。削除するのが手っ取り早いと思いますが、どうしてもインデックスさせたいなら良質なコンテンツを入れるようにします。

「検出 – インデックス未登録」と表示される場合

Googleのサポートページの説明では、以下の通り記載されています。要は、「ページがあることは知ってるけど、そのうち見とくわ」とGoogleが判断したということです。

ページは Google により検出されましたが、まだクロールされていません。これは通常、Google が URL をクロールしようとしたものの、サイトへの過負荷が予想されたため、クロールの再スケジュールが必要となった場合です。そのため、レポート上で最終クロール日が空欄になっています。

今回のケースはいずれも「検出 – インデックス未登録」に分類されていた

冒頭で述べたように、今回のケースはいずれも「検出 – インデックス未登録」に分類されていました。

そこで、複数のサイトのサーチコンソールを見て動向を確認したところ、2020年6月あたりから「検出 – インデックス未登録」が増えており、新規で投下したコンテンツの多くがこの状態になっていました。

また、サイトの規模や内容、プラットフォームの種類を問わず、多くのサイトにおいてこの状態が見受けられました。

「検出 – インデックス未登録」解消のために、やってみたこととその効果

「検出 – インデックス未登録」は、上述のとおりGoogleがページ内容を知る前の状態です。そのため、対象ページのコンテンツに手を加えるのではなく、Googleがページ内容を見るためにはどうすればよいかということを念頭に施策を決めました。

施策内容 結果
サーチコンソールにてインデックス登録をリクエスト 効果は見られず。何度リクエストしても、また間をあけて再リクエストしても問題は解消されなかった。
ページのURLを変更 効果は見られず。
サイト内の導線(いわゆる内部リンク)を増やす ページ単体で直接的な効果は見られず。ただし、サイト全体として中長期的には効果があるかもしれない。
別ページの重複と思われるコンテンツの削除 ページが重複していると見なされると、ページのクロール頻度が大幅に低下するため、効果があると思われる(参考:Google検索セントラル)。ただし、今回はページ単体で即効性のある効果は見られなかった。
ページ表示速度の改善 Lighthouseによる計測でLCPを改善したが、実施タイミングと「検出 – インデックス未登録」ページ数の変動に相関は見られなかった。
外部サイトから被リンク(いわゆる外部リンク)の獲得 直接的な効果あり。 ※いわゆるリンクスパムは実施していませんし、おすすめしません。今回実施したのは、外部サイトでのプレスリリース掲載や、コーポレートサイトからサービスサイトへのリンク、ユーザーによる紹介など、普通のリンク獲得です。
SNS投稿 直接的な効果は見られず。ただし、投稿の結果として別サイトに掲載されることが期待できるため、間接的な効果はある場合も。
放っておく 何ヶ月もかかったケースもありますが、結果として何もしなくても解消したケースが多々あります。特に、2021年末~2022年1月初旬から、多くのサイトにおいて「検出 – インデックス未登録」が大きく減少している傾向にあります。

結論:時間がかかっても良いなら、放っておく。急ぎなら、外部リンクを獲得すべし

結論を申し上げると、インデックスさせたいページに対して外部サイトからの被リンクを入れた結果、インデックスされない問題が全て解決しました。※もし実施するなら、Googleからスパム行為として受け取られかねないようなリンクの入れ方は避けてください。

「検出 – インデックス未登録」の減少傾向グラフ

また、2021年末~2022年1月初旬あたりから、すでに多くのサイトで「検出 – インデックス未登録」の減少傾向がみられています。そのため、「検出 – インデックス未登録」を消すことのみに躍起になるのではなく、ユーザーにとって価値のあるサイトを目指すことに注力するほうが良いかもしれません。

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