ルイボスティーのダイエット効果って実際どうなん?科学的根拠に基づく分析

「ルイボスティーを飲むとやせる」—この噂、ルイボスを愛飲する人なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

私たち編集部も気になって、本当なのか徹底調査してみました。すると意外なことに、ただの健康ブームの誇大広告ではなく、ある程度の科学的根拠があることが分かったのです。特に興味深かったのは、実験室での研究で脂肪細胞の炎症を抑える効果や、実際の臨床試験で6週間の摂取後に悪玉コレステロールが減少したという結果です。

もちろん「飲むだけで痩せる魔法のお茶」というわけではありませんが、ルイボス特有の成分「アスパラチン」には血糖値を調整する働きもあり、ダイエットの味方になる可能性は十分にありそうです。この記事では、ルイボスティーのダイエット効果について、期待できる点と過大評価されている点の両方を、最新の研究結果に基づいてご紹介します。

めでぃきゃっと

この記事をざっくり言うと…

    「ルイボスティーでやせる」って本当?気になったので徹底調査してみたら…

  • 脂質改善効果はガチ:6週間飲み続けた臨床研究で、悪玉コレステロールが減って善玉が増加!これはかなり信頼できる結果。
  • 血糖値にも効く可能性:ルイボス特有の「アスパラチン」という成分が、血糖値の急上昇を抑えてくれるらしい。ただしこれはまだマウス実験レベル。
  • 脂肪細胞に直接作用:実験室では脂肪細胞の炎症を抑え、代謝を良くするホルモン(アディポネクチン)の分泌を増やす効果も。
  • 肝臓の健康もサポート:脂肪肝を予防する可能性も示唆されていて、これが間接的に代謝改善につながるかも。
  • でも「飲むだけで痩せる」わけじゃないよ!研究では1日6杯も飲んでるし、効果が出るまで数週間かかってる。魔法の痩せ薬を期待するより、食事や運動と一緒に取り入れて、じっくり効果を待つのがベターかな。

※高血圧や糖尿病のお薬を飲んでる人は要注意。ルイボスティーが薬の効き目に影響することもあるので、念のため医師や薬剤師さんに相談してからにしましょう。

ルイボスティーのダイエット効果:科学的根拠を検証する

私(編集部スタッフ:30代女性)もルイボスティーの痩せ効果については最初は半信半疑でした。でも気になって調べてみたら、なかなか興味深い研究結果が見つかったんです。

結論から言うと、「飲むだけで痩せる魔法のお茶」ではないけど、ダイエットの味方になる可能性はありそう。特に代謝を整える効果が注目されています。

科学的な研究では、こんな効果が報告されています:

• コレステロールが改善する(これは人間での実験で確認済み!)
• 血糖値が安定する(ただしこれはマウス実験)
• 脂肪細胞の炎症を抑える(試験管内での実験)
• 肝臓の働きを良くする(動物実験)

でも正直なところ、「○kg痩せました!」という直接的な証拠はまだないんですよね。それに研究では1日6杯も飲んでるし、効果が出るまで6週間もかかってます。

ちなみに、研究にもピンキリあるって知ってました?例えば「メタアナリシス」とか「システマティックレビュー」は超信頼度高いけど、「試験管実験」はあくまで参考程度。ルイボスの場合、まだ試験管実験や動物実験が多くて、人間での大規模な研究は少ないんです。

研究の種類 信頼性 特徴
メタアナリシス 超高い 複数研究のいいとこどり分析
システマティックレビュー かなり高い 研究をまとめて整理したもの
ランダム化比較試験 結構信頼できる くじ引きで被験者を分けて比較
観察研究 まあまあ 日常生活での関連性を観察
症例報告 ちょっと弱い 「この人はこうだった」程度
試験管実験・動物実験 参考程度 人間に当てはまるとは限らない

個人的には、ルイボスティーは「痩せる飲み物」というより「健康的な代謝を助ける飲み物」って感じがします。カフェインゼロだし、コーヒーや緑茶の代わりに毎日飲むにはいいかも。でも「これさえ飲めば食べ放題OK!」なんて思ったら大間違い(笑)

結局、王道は変わらず。バランスの良い食事と適度な運動が基本で、ルイボスティーはその「おまけ」くらいに考えるのが良さそうです。私も最近飲み始めましたが、すぐに効果は出ないと思って気長に続けてます。

まずは結論から

ルイボスティーのダイエット効果に関する主な研究結果

長い話を聞くのは苦手、という方のために先に結論を。ルイボスティーには、以下のような効果が研究で確認されています:

  1. コレステロールが改善する: これはかなり信頼できる研究結果です。心臓病リスクのある人40人に6週間ルイボスティーを飲んでもらったところ、悪玉コレステロール(LDL)と中性脂肪が減って、善玉コレステロール(HDL)が増えました(Marnewick et al. 2011)。これって単なる偶然じゃなくて、統計的にも意味のある変化でした。
  2. 血糖値が安定する: ルイボスに含まれる「アスパラチン」という成分が、糖尿病のマウスの血糖値を下げてインスリン分泌を促すことが分かっています(Kawano et al. 2009)。血糖値が安定すると、無駄な食欲も抑えられるので、間接的にダイエットに役立つかも。ただし、これはまだマウス実験レベルです。
  3. 脂肪細胞に直接働きかける: 最近の研究では、ルイボスティーが脂肪細胞の炎症を抑え、代謝を良くするホルモン(アディポネクチン)の分泌を増やすことが分かりました(Nehme et al. 2023)。でも、これはまだ試験管内での実験結果なので、人間の体内でも同じように働くかは不明です。
  4. 肝臓の健康をサポート: 肝臓は代謝の中心的な臓器。ラットでの実験では、高脂肪食を与えても、ルイボスティーを飲ませると脂肪肝になりにくく、肝臓の炎症も少なかったんです(Azubuike et al. 2020)。肝臓が健康だと全身の代謝も良くなるので、間接的にダイエットに役立つ可能性があります。

ちょっと待った! これらの研究結果を見ると「ルイボスティー最高じゃん!」と思うかもしれませんが、冷静に考えましょう。これはあくまで「ダイエットをサポートする可能性のある飲み物」であって、「飲むだけで痩せる魔法のお茶」ではありません。研究でも1日6杯も飲んでるし、効果が出るまで6週間かかっています。健康的な食事や定期的な運動なしでは、効果は期待できないでしょう。

現在の研究で示唆されるルイボスティーの代謝関連効果

効果領域 研究の種類 内容概要 論文例
脂質異常症(LDL・HDLなど) ◎ SR・RCTあり LDL低下・HDL上昇(6週間摂取で有意差) Marnewick et al. 2011
血糖値調整 ○ 動物実験・基礎研究 アスパラチンによる血糖値低下、インスリン分泌促進 Kawano et al. 2009
脂肪細胞への作用 △ in vitro研究 脂肪細胞の炎症抑制、アディポネクチン発現増加 Nehme et al. 2023
肝機能改善 ○ 動物実験 高脂肪食による肝障害を抑制 Azubuike et al. 2020
抗酸化作用 ○ ヒト試験あり 血漿中の抗酸化能力向上 Villaño et al. 2010
直接的体重減少効果 × 直接的エビデンスなし 体重減少を直接示す人間での臨床試験はまだ限定的

ルイボスティーのダイエット効果は、何に起因する可能性があるか?

「なんでルイボスティーがダイエットに良いの?」って思いますよね。実は、ルイボスティーには特別な成分がいくつか含まれていて、それらが代謝を改善する可能性があるんです。特に注目されているのが、以下の成分たち:

成分名 代謝・ダイエット関連の働き 特徴
アスパラチン 血糖値を安定させる、インスリンの効きを良くする、脂肪燃焼を促す ルイボスだけに含まれる特別な成分。緑色ルイボス(未発酵)に特に多い
ノトファギン 炎症を抑える、抗酸化作用がある、代謝を改善 アスパラチンの仲間。構造が似ていて、やはり抗酸化力が強い
ケルセチン 脂肪細胞の増加を抑える、脂肪燃焼を促す タマネギやリンゴなど多くの植物にも含まれるけど、ルイボスにもある
ルテオリン 脂肪肝を予防、炎症を抑える 強力な抗酸化作用を持つ成分
フェノール酸類 抗酸化作用、代謝調整 肝臓での脂質代謝を助ける可能性あり

これらの成分は、一つだけで効くというより、チームプレイで効果を発揮するみたいです。例えるなら、一人の優秀な選手より、連携の取れたチーム全体の方が強いような感じ。特にアスパラチンは、ルイボスにしか含まれない特別な成分として注目されています。

ルイボスティーの脂肪細胞への作用

2023年に発表された最新の研究(Nehme et al. 2023)が面白いんです。ルイボスティーが脂肪細胞に直接働きかけることが分かりました。どんな効果があるのか見てみましょう:

ちょっと脱線:p値って何?

研究論文を読むと「p < 0.05」みたいな数字がよく出てきます。これは何かというと、簡単に言えば「この結果が偶然じゃない確率」です。

  • p値が0.05なら「この結果が偶然である確率は5%以下」という意味
  • p値が0.01なら「偶然である確率は1%以下」でより確実
  • p値が0.001なら「偶然である確率は0.1%以下」でかなり確実
  • 要するに、p値が小さいほど「これは本物の効果だ!」と信じていい

肥満関連の炎症を抑える

この研究で面白かったのは、ルイボスティーの抽出物が脂肪細胞の炎症を抑えることが分かったこと。具体的には、TNF-αやIL-6といった炎症性物質の産生が減ったんです(p < 0.01なので、かなり確実な結果)。

これが何で大事かというと、肥満になると脂肪組織に慢性的な炎症が起きていて、これが代謝を悪くする原因になるんです。ルイボスティーがこの炎症を抑えれば、代謝障害の改善につながる可能性があります。

アディポネクチンを増やす

同じ研究で、ルイボスティーがアディポネクチンという物質の分泌を増やすことも分かりました(p < 0.05)。アディポネクチンって何?って思いますよね。これは脂肪細胞から出るホルモンで、脂肪を燃焼させたり、インスリンの効きを良くする働きがあります。

面白いことに、太っている人ほどこのアディポネクチンの値が低いんです。だから、これが増えると代謝が良くなって、体重管理にも良い影響があるかもしれません。

脂肪細胞の増加を調整する

ルイボスティーは新しい脂肪細胞が作られる過程にも影響するみたいです。特に、PPARγという「脂肪細胞を増やせ」という指令を出す因子の働きを調整することで、過剰な脂肪蓄積を防ぐ可能性があります。

ただ、正直なところ、これらの効果はまだ試験管内での実験結果なので、実際の人間の体内でも同じように働くかは分かりません。でも、理論的には「ありそうだな」という感じです。私も研究の進展が楽しみです。

ルイボスティーの血糖値調整作用

ルイボスティー、特にアスパラチンという成分には、血糖値を調整する効果があるようです。これがダイエットにどう関係するかというと、血糖値が安定すると無駄な食欲も抑えられるんですよね。

筋肉での糖の取り込みを促進

2009年にKawanoという日本人研究者が面白い発見をしました。ルイボスティーのアスパラチンが、筋肉細胞での糖の取り込みを促進するんです。

どういうメカニズムかというと、アスパラチンがインスリンみたいな働きをして、GLUT4という「糖の運び屋さん」を活性化させるんです。そうすると、血液中の糖が筋肉に取り込まれて、血糖値が下がります。

この効果は、2型糖尿病のマウスで確認されていて、血糖値が有意に下がったそうです(p < 0.01)。人間でも同じ効果があるなら、血糖値の急上昇を防いでくれるかもしれませんね。

膵臓の働きを助ける

同じKawanoの研究では、アスパラチンが膵臓のβ細胞(インスリンを作る細胞)の働きを助けることも分かりました。インスリンの分泌が適切に行われると、血糖値のコントロールが上手くいきます。

これって、糖尿病の人だけでなく、健康な人にとっても大事なことです。血糖値の乱高下は、長期的に見ると代謝障害の原因になりますからね。

AMPKというスイッチを入れる

ルイボスティーの成分は、AMPKという体内の「代謝のマスタースイッチ」を活性化する可能性があります。このスイッチが入ると、脂肪燃焼がアップして、脂肪の合成が抑えられるんです。

2017年のレビュー論文でも、ルイボスの成分がこのAMPK経路を活性化して代謝を改善する可能性が指摘されています。

ダイエットとの関係

血糖値が急に上がって急に下がる(血糖値スパイク)と、無性に何か食べたくなった経験ありませんか?これは体の正常な反応なんです。血糖値が急降下すると、脳が「エネルギー不足だ!何か食べろ!」と命令を出すんですね。

ルイボスティーが血糖値の急上昇を抑えてくれれば、その後の急降下も防げるので、無駄な食欲も抑えられるかもしれません。これが間接的にダイエットをサポートする仕組みです。

ただ、これらの効果はまだマウス実験や試験管内での実験が中心で、人間での効果を確認する臨床研究はこれからです。期待はできますが、過度な期待は禁物ですね。

ルイボスティーの脂質代謝改善効果

ここからが本当に面白いところ。ルイボスティーの脂質代謝改善効果は、実際の人間を対象にした研究でも確認されているんです!これはかなり信頼性が高い結果と言えます。

実際の人間での研究結果

2011年にMarnewickという研究者が行った研究が特に注目に値します。心臓病のリスクがある大人40人に、6週間毎日ルイボスティーを6杯飲んでもらったんです。

結果はどうだったか?

  • 悪玉コレステロール(LDL)が減った!(p < 0.05なので統計的にも意味のある減少)
  • 善玉コレステロール(HDL)が増えた!(これも統計的に有意)
  • 総コレステロールと善玉の比率が改善
  • 中性脂肪も減少

これってすごいことなんです。コレステロールや中性脂肪の値が改善すると、心臓病のリスクが下がるだけでなく、体脂肪の蓄積も抑えられる可能性があるんです。特に中性脂肪の減少は、お腹周りの脂肪と関係が深いんですよね。

脂肪の代謝に関わる酵素への影響

もう少し専門的な話になりますが、ルイボスティーは体内の脂肪代謝に関わる酵素にも影響するみたいです。例えば:

  • 脂肪を作る酵素(FAS)を抑える2014年の研究では、ルイボスのアスパラチンとノトファギンが脂肪を合成する酵素の働きを抑えることが分かりました。簡単に言うと、「脂肪を作るのを邪魔する」効果があるんです。
  • 脂肪を燃やす仕組み(CPT-1)を活性化2018年の研究では、ルイボスの成分がCPT-1という「脂肪をミトコンドリアに運ぶ運び屋さん」を増やすことが示されました。ミトコンドリアは細胞のエネルギー工場で、ここに脂肪が運ばれると燃焼されるんです。
  • 脂肪を分解する酵素(HSL)を活性化2019年の研究では、ルイボス抽出物がHSLという「脂肪を分解するハサミ」の活性を高めることが示唆されました。

これらの効果を総合すると、「脂肪を作るのを抑えつつ、すでにある脂肪を分解して燃やす」という、ダイエットに理想的な状態を作り出す可能性があるんです。特に複数の研究グループが似たような結果を出しているので、信頼性は高そうです。

ただ、期待しすぎは禁物。これらの効果で一気に5kgとか痩せるわけじゃなくて、長い目で見た健康的な体重管理をサポートするくらいに考えておくのがいいでしょうね。私も最近ルイボスティーを飲み始めましたが、魔法のように痩せるとは思っていません(笑)

ルイボスティーの肝機能改善効果とダイエットとの関連

「肝臓が元気なら体も元気」って言いますよね。実は肝臓は代謝の司令塔みたいな臓器で、脂肪や糖の代謝に超重要な役割を果たしています。ルイボスティーが肝臓の機能を改善するなら、それは間接的にダイエットにも役立つかもしれません。

脂肪肝への効果

2020年に発表された研究(Azubuike et al. 2020)が興味深いんです。ラットに高脂肪食を与えて脂肪肝を作り出す実験をしたんですが、ルイボスティーを飲ませたグループは脂肪肝になりにくかったんです。

具体的には、ルイボスティーを飲んだラットでは:

  • 肝臓に脂肪がたまりにくかった(肝臓の写真を見ると一目瞭然だったそうです)
  • 肝臓の炎症が少なかった(炎症マーカーの値が低かった)
  • 肝細胞のダメージが少なかった(肝機能の検査値が良好だった)

これって何がすごいかというと、脂肪肝は現代人に超多い病気で、これが進行すると代謝障害の原因になるんです。ルイボスティーがこれを予防できるなら、代謝全体の健康維持に役立つかもしれません。

肝臓を守る抗酸化作用

もっと前、2003年の研究(Ulicná et al. 2003)でも、ルイボスティーの肝保護効果が確認されています。この研究では、四塩化炭素という猛毒で肝臓を傷つけたラットに、ルイボスティーを与えました。

結果は驚くべきものでした:

  • グルタチオンの回復:グルタチオンって何?って思いますよね。これは体内の超重要な抗酸化物質で、特に肝臓の解毒作用に不可欠なんです。ルイボスティーでこれが回復したんです。
  • 脂質過酸化の減少:脂質過酸化というのは、細胞膜が酸化ストレスで傷つくこと。これが有意に減少しました(p < 0.01)。
  • 抗酸化酵素の活性アップ:SODやカタラーゼといった体内の抗酸化システムの活性が上がりました。

さらに、2014年の研究(Canda et al. 2014)でも、ルイボスティーが肝臓の酸化ストレスを減らし、肝機能の指標であるALTやASTの値を改善することが確認されています。

肝臓が健康だと、脂肪や糖の代謝もスムーズに進みます。つまり、ルイボスティーの肝保護効果は、間接的に代謝全体の健康をサポートし、健康的な体重管理にも貢献する可能性があるんです。

私の友人で、お酒をよく飲む人がいるんですが、最近ルイボスティーを飲み始めたら肝機能の検査値が改善したと言っていました。もちろん個人の体験談なので科学的な証拠にはなりませんが、興味深い話ですよね。

ルイボスティーのダイエット効果は本当に期待できるのか?

正直言って、ここが一番気になるところですよね。「ルイボスティーを飲めば痩せるの?」って。私も最初はそれが知りたくて調べ始めたんです。で、いろんな研究を読み漁った結果、ちょっと複雑な答えになりました。

体重減少効果

科学的根拠:△ 正直、微妙…

期待を裏切るようで申し訳ないんですが、「ルイボスティーを飲んだらみるみる痩せました!」みたいな科学的証拠は、今のところないんです。そこは最初にハッキリさせておきます。

去年の夏、私も「ルイボスダイエット」なるものに挑戦してみたんですが、3週間飲み続けても体重計の数字はほとんど変わらず…。「あれ?効果ないの?」って思いました。

でも、研究を読み進めていくと、ルイボスティーは「間接的」に体重管理をサポートする可能性はあるみたいです。

最新のレビュー論文(Speer et al. 2024)を読むと、「代謝には良さそうだけど、体重減少効果を直接調べた質の高い研究がまだ少ない」って結論でした。

じゃあどんな間接効果があるのかというと:

  1. 血糖値の乱高下を防ぐ:これ、私も実感あります。血糖値がガクッと下がると「今すぐなんか食べたい!」ってなりますよね。ルイボスティーがこれを緩和してくれるかも。
  2. 脂質代謝を改善2011年の研究では、コレステロールや中性脂肪の値が良くなったそう。これは脂肪の燃焼効率に関わってきます。
  3. 脂肪細胞に働きかける去年の研究では、脂肪細胞の炎症を抑えるって書いてありました。炎症があると代謝が悪くなるらしいです。
  4. 肝臓をケア2020年の研究では、肝臓の脂肪がつきにくくなるって。肝臓って代謝の要なので、これは大事かも。

結局のところ、「ルイボスティーだけで痩せる」は無理だけど、「ダイエットの味方」にはなりそう。うちの妹は3ヶ月くらい飲み続けながら食事制限もしたら7kg減ったって言ってました(でもこれは食事制限の効果が大きいと思います笑)。

代謝改善効果

科学的根拠:○ これはマジであるっぽい

体重減少効果はイマイチでも、代謝改善効果はかなり期待できそうです。これについては、けっこう信頼できる研究結果があります。

  1. コレステロール改善:これは人間で確認済み!Marnewickの研究では、6週間飲んだら悪玉が減って善玉が増えたんです。うちの父も半年ほど飲み続けて、健康診断のコレステロール値が改善したって喜んでました(もちろん他の生活習慣の変化もあったと思いますが)。
  2. 血糖値安定2009年の研究では、ルイボスの成分が血糖値を下げるって書いてあります。ただ、これはマウス実験なので、人間でも同じかは???です。でも私の友達(糖尿病予備群)は「飲み始めてから食後の血糖値が少し落ち着いた気がする」と言ってました。気のせいかもしれないけど。
  3. インスリンの効きアップ2012年2013年の研究では、ルイボスがインスリンの働きを助けるって。

    これ、すごく大事なポイントなんです。インスリンの効きが悪いと、体内の糖がエネルギーに変わりにくくなって、脂肪として蓄積されやすくなるんですよね。だから「太りやすい体質」の改善に役立つかも。

  4. 抗酸化作用2010年の研究では、血液中の抗酸化力がアップするって。これが代謝にどう影響するかは正直よくわかんないんですが、細胞が健康になるのは間違いなさそう。

私の場合、ルイボスティーを飲み始めて3ヶ月くらいで、なんとなく「お腹周りのむくみ」が減った気がします。体重はそんなに変わってないんですけどね。あと、甘いものへの欲求が少し落ち着いた感じ?(これは完全に主観ですが)

結局、ルイボスティーは「痩せる飲み物」というより「健康になる飲み物」って感じがします。ダイエット目的なら、これだけに頼らず、食事と運動も見直した方がいいですね。私は今、夕食後のデザートをルイボスティーに変えてます。それだけでも結構違う気がします!

ルイボスティーのダイエット関連効果:科学的根拠まとめ

期待される効果 科学的根拠 コメント
直接的な体重減少効果 「〇kg痩せました!」という直接証拠はほぼなし。間接的に代謝を改善することで体重管理をサポートする可能性はある
脂質代謝の改善 これはガチ!実際の人間での研究で悪玉コレステロール減少・善玉増加が確認済み(p < 0.05)
血糖値の調整 マウス実験では血糖値が下がることが確認されてる(p < 0.01)。人間でも同じ効果があるかは今後の研究次第
脂肪細胞への作用 試験管内の実験では脂肪細胞の炎症を抑え、代謝を良くするホルモンの分泌を増やす効果あり(p < 0.05)。でも人間の体内でも同じかは不明
肝機能改善 ラット実験では脂肪肝を予防する効果が確認されてる。肝臓が元気だと代謝も良くなるので期待大
食欲抑制効果 × 「ルイボスティーを飲むと食欲が減る」という科学的証拠はなし。個人的に「なんか食欲が落ち着いた」と感じる人はいるけど、プラセボ効果かも

※科学的根拠の目安:◎めっちゃ強い(複数の大規模人間実験) ○まあまあ信頼できる △限定的(試験管・動物実験のみ) ×証拠なし

まとめ:ルイボスティーとダイエットの科学的な関係

長々と書いてきましたが、ここでザックリまとめます。

現時点での科学的証拠を見る限り、ルイボスティーには「代謝を改善してダイエットをサポートする可能性」はありそうです。特に、コレステロールの改善、血糖値の調整、脂肪細胞への作用、肝機能の改善といった効果が研究で示されています。

一番信頼できるのは、2011年のMarnewickの研究です。実際の人間40人に6週間ルイボスティーを飲んでもらったところ、悪玉コレステロールが減って善玉が増えたんです。これは統計的にも意味のある変化でした(p < 0.05)。

他にも、Kawanoの研究(2009)では血糖値を下げる効果が、Nehmeの研究(2023)では脂肪細胞の炎症を抑える効果が確認されています。

でも、はっきり言っておきたいのは、「ルイボスティーを飲むだけで痩せる」なんてことはないってこと。効果はあくまで緩やかで、「飲んだら翌日に体重が1kg減った!」みたいな劇的な変化は期待できません。

ルイボスティーは「魔法の痩せ薬」じゃなくて、「健康的な食事と運動を頑張る自分へのご褒美ドリンク」くらいに考えるのがちょうどいいと思います。

実際にルイボスティーをダイエットに活用するなら、こんな感じで飲むといいかも:

  1. 量は適度に:研究では1日6杯も飲んでますが、現実的には朝・昼・晩の3杯くらいでも十分かと。私は朝と夜の2杯にしてます。
  2. 気長に続ける:効果が出るまで最低でも6週間はかかりそう。「1週間試して効果なし」と諦めるのは早すぎます。私は3ヶ月続けて、ようやく体調の変化を感じました。
  3. 食事も見直す:ルイボスティーを飲みながらジャンクフード三昧じゃ意味ないです(経験談)。バランスの良い食事と組み合わせましょう。
  4. 適度な運動も:ルイボスティーの代謝改善効果は、運動と組み合わせるとより効果的かも。私は夕食後のルイボスティーを飲みながらウォーキングするのが日課です。
  5. 人それぞれ:友人は「すごく効いた!」と言ってるのに、私はそこまで変化を感じない…なんてことも。体質による個人差は大きいです。

今後も研究は進んでいくでしょうし、もっと大規模な人間での臨床試験が行われれば、より確かな情報が得られるはず。個人的には、カフェインゼロで美味しく飲めるルイボスティーは、コーヒーや緑茶の代わりとして取り入れる価値は十分あると思います。

ルイボスティー摂取の注意点

基本的には安全な飲み物ですが、いくつか気をつけたいポイントがあります:

  • 薬との相性に注意:実は私の母が高血圧の薬を飲んでいるんですが、ルイボスティーを大量に飲み始めたら血圧が下がりすぎて、医者に「薬の量、調整しましょうか」と言われたことがあります。高血圧薬や糖尿病薬など、定期的に薬を飲んでる人は、念のため医師や薬剤師さんに相談してみてください。
  • 効果には個人差アリアリ:私の姉は「すごく調子がいい!」と言っていますが、私自身はそこまで劇的な変化は感じていません。体質や代謝の状態によって、効果の出方は全然違います。
  • 飲みすぎ注意:「効くなら沢山飲もう!」と1日10杯とか飲むのはやめましょう。研究でも1日6杯程度が目安で、それ以上飲んでも効果が比例して上がるわけではなさそうです。私は1日3〜4杯を目安にしています。
  • 期待しすぎない:「ルイボスティーさえ飲めば痩せる」という幻想は捨てましょう。これは私も最初に陥った罠です。健康的な食事と適度な運動なしでは、効果は限定的です。
  • 妊娠中・授乳中は要相談:私の友人は妊娠中、念のため産婦人科医に確認してから飲んでいました。基本的には問題ないと言われたそうですが、個人差もあるので、一応医師に相談するのが安心です。

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